涙がしょっぱいうちにがんばろう

 

 

涙が枯れてしまったのか、思考回路がショートしてしまったのか、もう何も考えられなくなってしまったので自分の気持ちの整理と忘れないように記録として残しておきたいと思う。

 

 

 

 

 

2018年1月17日

友人からのLINEに嫌な予感がした。前々日に決まった番協。ようやく次の現場が決まると思って朝までずっとわくわくしていた。もしくは、該当担によってはデビューもあるだろうと思ったけれど、それはストだろう、と自分には関係ないと思っていた。とにかく早く詳細が知りたくてTwitterの検索画面で”番協”と入力した瞬間、”デビュー”という文字が予測検索で出てきた。そこには「King&Princeデビュー」という記事がたくさんあった。

 

全然嬉しくなかったし絶望した。

 

ここ最近、また急にキンプリでのメディア露出が増えてきて不安はずっとあった。このままじゃ嫌だと思ったから、なにがあってもキンプリ公演は申込しなかったし買うのもやめたしできるだけ6人表紙の雑誌は手に取らないようにしていた。それで事務所が気づいてくれればいいと思った。ワロタのCD売上よりも麻友ソロの売上の方が断然よくてワロタが解散されたように、Mr.KINGで十分だとわかればキンプリ括りなんてなくなると信じていた。

 

もともと6人で括られるのは嫌いだった。Mr.KINGは3人でやっていけるだけの華も才能も素質もあるのに、人数を増やしてこんなお遊びみたいなグループになるのは絶対嫌だった。PrinceなんてただKINGの人気に乗っかって一緒に活動している気になっているだけなのにキンプリとして評価されるのが嫌いだった。そのくせプリンスホテル公演など単独公演を何回もやったり、Princeのファンはマナーがいいね、愛されてるねって言われたりするのもライバルグループとして気に入らなかった。念のため言っておくが、Princeとして活動する分には温かい目で見守ることができたし、PrincePrincessや描いた未来などのオリ曲はほんとにいい曲だと思っていた。だからやっぱり方向性でも全然違う2つのグループが一緒にされるのが嫌だった。

 

 

デビューを全然喜べないのは3人ではなく6人だからこんなに嫌なんだと思っていた。

でもだんだんとMr.KINGがもうなくなってしまうことがどうしようもなく悲しくなってきた。あの湾岸が最初で最後の単独公演になるなんて聞いてない。こんなことになるならなんとしてでも行っておくべきだった。用事があるから、チケットが当たらなかったから、キャパが小さすぎるから、べらぼうに高いから。言い訳なんていくつもあったけど、それでも行くべきだった。一度も「俺たちがMr.KING」って叫べないまま、本人たちに伝えられていないまま終わってしまった。6人括りが多くなってきていてどうにかしてつなぎとめようと、またMr.KING単独公演やってくださいってお手紙を書いたあの時から実は感じていたことだったのかもしれない。今まで歌い続けてきた曲だって、大切なオリ曲だって、もう聴けなくなると思うと悲しかった。大好きな愛は味方さも紅い花も、アメフリもブリュレももう聴くことができない。あのかっこいいダンスとアクロバットも、最近ではもうハラハラせずに見られるようになったどんどん上達していくバトンも、もう見られなくなるのが悲しかった。

雨のなか泣きながら帰った。ひとりになったら涙がとまらなくて、大好きな夏セトリを聴いて帰った。Alrightができたときあんなに喜んでいたのに。今までのKINGにはない曲だって嬉しそうに語っていたのに、もう聴けないんだって思ってびーびー泣いた。

 

今すぐにお手紙を書こう。それで3人への思いを伝えよう。もしかしたらWESTのときみたいに社長に働きかけたら同時デビューに変えてもらえるかもしれない。6人よりもそれがいい。メンバーだってきっと動いてくれるはずだ。そうしよう。と思った。

 

 

 

 

翌朝起きたらまた世界が変わっていた。

 

新聞やWSから「平野主犯で6人でデビューすることを直談判した」という話を聞いた。大好きな人に裏切られた気分だった。私はこんなにもMr.KINGが好きだったのに彼はそうではなかった。こんなにもKINGって言って泣いてまだ単独見てないって言ってる自分がバカみたいだった。

「夏の公演でやっぱり6人だとおもって9月に社長にデビューしたいと伝えた」その事実がつらかった。じゃああの湾岸はなんだったのか。Mr.KINGの空間が幸せでこれからも彼らの活躍をみたいってレポを読んでそう思ったあの瞬間、すでに彼らの気持ちは3人ではなく6人に向いていたのか。あの空間は偽物だったのだろうか。もうあんまり考えたくなかった。

 

 

その後、グループ内ユニットとしてMr.KINGは残るという報道も知った。

もしかしたら、彼が一生懸命悩んで考えて一番みんなを傷つけない答えはどれかと模索した結果がこれなのかもしれない。一瞬そう思った。彼ならそんなことを考えそうな気もする。

でもどうしてKINGを選んでくれなかったのか?やっぱりそんなことを考えてしまってまた泣いた。KINGの3人にはあとなにが足りなかったのかな?私たちの声援が足りなかった?3人にはなくて6人にはあるものってなに?久しぶりに集まって騒いだだけの一過性のものだって気づいてよ。そう思った。

 

Mr.KINGの3人が大好きで大好きでたまらなくて、その上私は彼らに絶対的な自信を持っていた。KINGならこれからもっと大きく飛躍していけるしいろんな景色を見られる。てっぺんだって目指せる。そう思っていたから彼がその気持ちではなかったことが一番悲しかった。私はこんなにも自信をもっていたのに彼は違うのか。KINGだけでは大きな夢は見られないのか。どうしてそこでキンプリなんだろう。受け入れられなかった。

 

もっとはやく彼を好きになっていればよかったとも思った。そうしたら6人での活動ももっと素直に応援できたかもしれない。もしかしたら6人に戻ることを望んでいたかもしれない。もっともっと前ならもうグループにはこだわりがなくなってしょおれんが一緒にいてくれるだけで十分だと思えたかもしれない。でも私が好きになったのはMr.KINGで活躍している紫耀ちゃんだった。どうしようもなかった。

 

 

そもそも彼はあまりデビューに固執していないと思っていた。いつだって「今は目の前のお仕事をひとつひとつきちんとこなしていってそれがデビューつながればいい」そう語っていた。だから彼がデビューしたがったことさえも恨みそうになった。そんなこと思わなければこのまま事務所の期待通りMr.KINGとして推されて3人での活動がずっと続けられたのに。今までみたいにたくさん現場があってオリ曲ももらえて先輩の曲も歌える。それでいいじゃないかと思った。やっぱり私はMr.KINGが大好きだと思っていた。

 

 

 

 

変化があったのはこの翌日。

この日も考えただけで泣いてしまいそうで情緒不安定だった。

 

ここで帝劇ステフォ第2弾が発売された。大好きなKINGの最後になるかもしれないステフォ。幼稚園児でそろえてくれたみたいだし3人分買ってあげよう。そう思って流れてくる画像をひらいた。紫耀は安定にかわいかった。天使だった。でもどうしたことかほかの2人のステフォが欲しいと思わなかった。大好きなKINGのはずなのに。そこでようやく私はMr.KINGではなく、Mr.KING平野紫耀が、もっというとJr.のトップとして君臨するMr.KINGの中でエースとして頑張る平野紫耀が好きなんだと気付いた。

語弊がないように言っておくが、Mr.KINGも大好きなのは変わらない。あの3人の兄弟のような空気感、ふわふわしたMC、何事にも全力になってしまうところ、高いパフォーマンス力、歌唱力、期待されたこと以上に力を発揮する勝負強さ、必然的にセンターができる3人組でのバランス力、だれがセンターにいたっておかしくない。本当にすべてが好きだった。

でもそれよりも私が恋したのは平野紫耀だった。その事実だけは誰にも変えられない。彼が笑っていてくれればそれでいいんじゃないか。何よりこれが彼の選んだ未来なんだ。そんなのもうついていくしかない、ずるいよね。

 

 

 

6人になっても会見で仲良さそうにしている姿をみて少し安心しました。きっと今までの3人の関係性がこのまま変わらないことは無理だけど、紫耀が笑って安心できる場所があればいいんじゃないか。なによりまだMr.KINGが解散したわけではないのだ。どこまで期待できるかわからないけれど、今は報道を信じてみたいと思う。

 

 

認めたくない気持ちはまだあって、きっとしばらくは意地を張っていると思う。それと同時にこのときの気持ちは絶対忘れたくなくて大事にしておきたくって、いつか、あのとき平野紫耀を、Mr.KINGを、応援していてよかった、大好きでよかった、と言える日が来たらいいなとも思う。

 

 

 

Mr.KINGの映像が見られなくなってしまった。今見たらもうほんとになにも思わなくなってしまうかもしれないと思うと怖くて。未来の私、どうかこの気持ちを忘れないでください。Mr.KING3人と一緒に夢見たあのときを覚えていてください。

 

 

 

 

 

それから、廉くん、廉担さん

紫耀ちゃんのわがままでごめんね。廉くんは今でもずっと関西を大切にしてきてくれているから、きっと思うことはもっといっぱいあると思うんだ。それでも彼の気持ちを少しでも受け入れてくれてありがとう。友達が言ってくれました、一緒に乗り越えていこうねって。ひとりじゃないんだって、同じ気持ちの人はいるんだって思ったら心強くなりました。どうかこれからも紫耀を一番すぐそばで支えてあげてください。よろしくお願いします。